炎と刃
フライパンの上でクルクル踊るのは、ゴーヤーとトーフとポーク。
だし汁と調味料でズバっと味付けをして、たまごを絡めて器に盛りつけます。
はいお待ち!!
ゴーヤーチャンプルー580円の完成。
中学を出た後、ラーメン屋でのバイトを経て、恩納村の居酒屋で働きました。
観光客が夕食を求めてひっきりなしにやってくる繁盛店。戦場のようなキッチンで繰り広げられる攻防戦。
具志堅用高の幼なじみというヘビー級の料理長の元で3年間修行しました。
議員さんとか
ヤクザさんとか
お巡りさんとか
黒ーい関係を匂わせる人たちが飲みに来る場所でもありました。
1番の思い出はあれですね、あれ。
トウガラシ。
タコスのミンチを仕込みながら鷹の爪を細かく刻んでました。
先輩から、トウガラシを触った手で目とか触るなよ!大変な事になるヨ!って言われて、はい!わかりましたー!って感じだったんですけど。
触ってしまったんです。
仕込みが終わった後に、トイレで。
トウガラシ成分の残る手で、自分のトウガラシを。
叫びましたね。
人間いざとなったらこんなに声出るんだな〜って思いましたね。
絶叫です。
トウガラシが!トウガラシが!トウガラシがー!!トウガラシを〜!みたいな事を叫びながら厨房に戻ったのがいけなかった。
その日のうちに、トウガラシがトウガラシを痛め付けるお話は全世界へと広まりました。
今でも、トウガラシを見ると身体の一部が痛みます。
居酒屋で3年働いた後、僕は沖縄を飛び出します。
そのお話は、また次回。
今日も皆さんにとって良い一日になりますよーに(^^)